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2024.11.14
松本村井店
初代レガシィが歴史遺産車に!中田店長と熱く語る
松本村井店の早野です。
レガシィですが、嬉しいニュースが入ってきました。
SUBARUの初代「レガシィ」が、「2024 日本自動車殿堂 歴史遺産車」に選定されました!!
「日本に本格的なステーションワゴンの市場を確立した」「水平対向エンジン、シンメトリカルAWDなどの基幹技術、デザインなどその後のSUBARU車に生かされている源流を生み出した」ことが評価されました。
流石に初代レガシィは私もよく知らないので、当時現役バリバリだった中田店長に話を聞いてみました。
【初代レガシィBF型/BC型(1989~1993)】
早野)中田店長、初代レガシィは詳しいですか?
中田)あたりまえだよ!初代レガシィを俺以上にこの会社で語れる人はいないよ。
早野)初代レガシィワゴンはどんな人が乗っていたんですか?
中田)それはね、東京のお洒落なスキーヤー達が白馬の朝一ゲレンデを目指す人々ご用達車だよ。
早野)店長、東京にいたんですか?
中田)いや。東京からたくさん来るスキーヤー達を深夜に「ドライブイン松本」で見ていた。深夜なのに賑わっていたんだよ。懐かしいな~。
【2代目BG型/BD型(1994~1997)】
早野)BGはどうでした?
中田)いや~BGは車好きご用達車そのものだよ。260馬力ツインターボ、ビルシュタインダンパー、MOMOステアリング、ドアモール・ドアミラー・サイドスポイラー同色化。これが超カッコ良かった時代だよ。
早野)このころのレガシィが一番売れていたんですよね?
中田)大ヒットだよ。ロッドスチュワートが日本車のCMに出たんだよ。
早野)へー(知らない人だなぁ・・)。
中田)土日は商談するお客様を順番待ちさせてしまったくらいだったんだよ。
早野)走りはどうでした?
中田)ツインターボのエンジンは癖が強すぎたかあな・・・。
【3代目BH型/BE型(1998~2002)】
早野)次はBHですね。
中田)ジェニファー・ロペスだよ!
早野)あ、またそっちですか(知らない人)。
中田)初めて見た印象はグリルとライトが離れているフロントデザインが心配でしょうがなかった。
早野)でも、今では普通ですよね。
中田)トヨタのプログレやアリストくらいしかなかったからね。見慣れるのに2年かかったよ。
早野)肝心の車のできはどうでした?
中田)ボディ剛性が画期的に良くなって曲がりやすくなった!荷室も広くて良くできた車だったなぁ。
【4代目BP型/BL型(2003~2008)】
中田)で、次ね。え~とBP型は、、、
早野)ここからは私も知っているレガシィなので大丈夫です。仕事に戻ってください(危うく長くなるとこだった)。
ということでここからは早野が当時の記憶を思い出しながら語ります。
BHまで5ナンバー(全幅1695㎜)だったレガシィが、初の3ナンバー化(全幅1730mm)しつつも、なんと車重を100kgも軽量化。
SUBARU初のカーオブザイヤーを受賞したBPレガシィを一言で説明すると「ワクワクさせてくれる車」でした。
毎年マイナーチェンジの度に「おお!」というグレードが登場していましたね。
2.0LのNAエンジンでハイオク仕様の「2.0R」。
3.0Lの6気筒を6MTで操る「3.0R spec.B」。
コンプリートカーの「tuned by STI」や「S402」。
元祖アウトバック・ターボの「2.5XT」。
しかもそれぞれAT、MT。ワゴンとセダンと自由に選択できて、次は何が出るだろう?とワクワクするレガシィでした。
私もBP/BLレガシィが好きで、気づいたらスバル社員になっていました。
【5代目BR型/BM型(2009~2013)】
レガシィというか、SUBARU車の歴史の転換期となったと言っても過言ではないのが5代目のBR型。
従来のドライバーズファン(運転手が主役)からパッセンジャーズファン(同乗者も快適)に変わり、ボディサイズを一気に大型化(全幅1780~1820mm)しました。
エンジンも従来の2.0Lメインから2.5Lに排気量アップ。アウトバックには3.6Lの大排気量の設定もありました。
大型化した影響で国内の販売台数は落としましたが、反対に北米でBR型が大ヒット。
なんと日本で一番売れていたBG型の倍以上の台数を北米で売り上げたので、ビジネス的には大成功したレガシィです。
そのころ日本国内では2009年「エコカー減税」「エコカー補助金」制度が始まりました。
とにかく燃費が一番重要とされていた時代です(プリウスが社会現象的に売れていました)。
そこに2010年、レガシィB型でアイサイトの「ぶつからない安全」という全く新しい切り口で風穴を開けました。
後期型(D型)では初代レガシィから長年使われた「EJエンジン」が「FB/FA新生代エンジン」に置き換わったのもBR型。
ハイパワーエンジンにCVTは不向きと言われていた時代に、300馬力エンジンをCVTに組み合わせて我々も驚かされました。
しかも乗るとCVTの息継ぎのない変速が、まるでジェット機が地上から離陸する時のような圧倒的な加速でした。
【6代目BS型/BN型(2014~2020)】
続いて6代目です。
豊かなライフスタイルをイメージするために情緒的価値を徹底的に磨き上げたレガシィです。
アイサイトもver.3に進化して、フラッグシップに相応しく内装の質感も飛躍的に良くなりました。
北米で売れているのでボディサイズはさらに大型化して全幅1840mm(ちょっと古いですがトヨタ・セルシオが全幅1830mmなのでレガシィの方がデカくなりました)。
今まで複数のエンジンを選択できたレガシィですがBS型では2.5LのNAエンジンに一本化。
2014年に国内専用レヴォーグを導入したこのタイミングで、長年SUBARUの看板車種だった「レガシィツーリングワゴン」が廃止。
さらに6代目でレガシィB4(セダン)も国内仕様から廃止になりました。
なかなか「良い車=販売台数が多い車」にならないのが自動車業界の謎です。
【7代目BT型(2021~2024)】
そして最終型にして集大成のBT型レガシィアウトバックです。
全幅も1870mmと立派なSUVサイズになりました。
実は2017年、SGP(スバルグローバルプラットフォーム)を先に採用した弟分のインプレッサに走りの質感で下剋上されましたが、
アウトバックもフルモデルチェンジで待望の「SGP×フルインナーフレイム構造」を初採用して走りの質感もフラッグシップに。
運転すると、とっても滑らか。全部乗り比べてもやっぱりBTが一番いい車だと思います。
さらに「アイサイトX」「11.6インチの大型ディスプレイ+フル液晶メーター」「1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジン」と、SUBARUの技術を全部乗せてきました。
そんないつの時代も最新、最良の技術を惜しみなく採用してきたレガシィもいよいよ2025年3月で終売です。
皆さんも歴史的価値のあるレガシィを車歴に残してみませんか?
※受注期間内でも生産予定台数に達した時点で受注を終了する可能性があります。